こんにちはじゃかりです。
弱電ってー電気屋さん?配線を引っ張たり、照明器具とか付けたりする人かな?
違うんだよねー、その作業は強電と言って別の仕事なんだよね!では弱電とはどんな仕事か解説していくよ!
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弱電ってどんな仕事?
建設業の職種の一種で新築の現場では主に電気工事屋さんの下で仕事をする事が多いです。
まず弱電とは何か?説明するにあたって強電も説明させていただき見比べていきます。
強電
電気エネルギーを伝達させて様々な機器を生かす為の設備や幹線(配線)などの電流・電圧100V以上の電力を処理する電気工学の分野をさします。
大きな電流・電圧を扱うため感電や火災などの事故を引き起こす可能性がある為注意が必要です。
身近な所で言うと
- 電柱から建物に通っている電線
- 家の分電盤
- 分電盤から各コンセントや照明器具に至る配線
- 上記の電柱・分電盤・コンセント・照明器具など
弱電
電気エネルギーを変換して通信や情報を制御する電子回路や制御回路など、比較的弱い電流を用いる電気機器の部門で理論的には電子工学になります。
比較的小さい電流・電圧を扱うので感電や火災のリスクは低いです。
電話線やLANケーブルを抜いたり触っても感電することはありません。
身近な所で言うと
- テレビ
- 電話
- インターネット設備
- インターホン
稼げるの?
どういう事か説明していくよ!
弱電が10年後でも稼げる理由
人手不足の深刻化
今の日本全体の問題でもある人手不足ですが厚生労働省の「労働経済動向調査」「雇用動向調査」の結果、令和4年の2月の時点で産業別人手不足感が高い産業ワースト3が「医療、福祉」「建設業」「運輸業・郵便業」です
- ワースト1位 医療・福祉
- ワースト2位 運輸業・郵便業
- ワースト3位 建設業
主な人手不足の原因として挙げられているのが
- 少子高齢化
- 団塊世代の一斉退職
- 非正規雇用の待遇の低さ
実際日々様々な現場で作業をしていて感じる事は圧倒的に20代・30代が少ないです。
どの作業員を見ても50代・60代以上が大半を占めている印象です。
弱電業も例外ではなく現役で働いている職人の大半は50代・60代以上で年々引退していくベテラン職人が増えています。
各機器メーカーや弱電業者の下請け(職人)がどんどんいなくなっていて、どの会社も仕事をやってもらえる下請けさんを常に探している状況です。
5年後・10年後を考えた時に今仕事をしているベテラン職人さん達がいなくなったら…
今のままでは現場の数と職人の数の比率が合わず大変な事になると思います。
さらに建物も再開発など大きな建物が年々増えてきているのに、人手不足・高齢化で作業効率も悪くなって職人一人に掛かる負担が大きくなるばかりです。
また、働き方改革によって現場の作業時間の制限によって工期の終盤にしわ寄せが来て現場がめちゃめちゃになる事が多々あります。建物の規模が大きければ大きいほど終盤地獄とかします。
- 高齢化による作業ペースの悪化
- 1日の作業時間の制限をするにも関わらず全体工期は伸びない
- 作業員:現場数 の比率の悪さによる現場ごとの作業員の取り合い
これらの複数の要因が重なりA現場の終盤に人をかき集めてその間B現場は中々進まずA現場が終わるとB現場に人を集めその間C現場が進まずと負の連鎖が起きています。
仕事内容の機械化が難しい
時代は今AI化がどんどん進んで今まで人がしていた仕事を機械が代わりにすることが増えています。
身近な例だと
- 飲食店のタッチパネル化
- セルフレジ
- 工場の流れ作業の機械化
- 様々な手続きのインターネット化
- ネット銀行
これらの例から事務的な仕事・同じ作業を繰り返す仕事は今後もAI化が進んでいくのは明らかです。
では弱電業はどうかというと、体を動かし様々な物を施工していく作業はまだまだAI化は難しいと思う。
現場は常に何があるかわからない、特に新築の建物で言えばある程度進んでる段階で変更がかかりそれに伴って臨機応変に対応しなくてはならない。
弱電で言えば電気屋さんが配線をしてその後に機器を取付結線をする。
ただ機器を取付結線するだけであれば簡単かもしれないが、配線がどこから来てどこに行ってるのかを調べて分かった上で取付結線をするので電気屋さんが図面通りに配線していればいいのだが現場の状況によっては現場に合わせて配線のルート変更などイレギュラーな事が多々あるのでそれに臨機応変に対応していかなければならない。
もし建設業が機械化になる未来が来るのであればそれは完全に人ではなくアンドロイドのような機械が1からすべて施工する時代が来た時だと思う。
消防法が無くならない限り消防設備は無くならない
弱電業の中でも自動火災報知設備・非常放送設備は消防設備として、消防法によってある一定の建物全体の延床面積によって絶対に必要な設備です。
全国各地の都心部を中心に再開発などが進んでおり大型物件がどんどん建設しています。
- 複合商業施設
- ホテル
- タワーマンション
- 大型マンション
- 駅
- サポート付き高齢者住宅
上記の施設は必ず消防設備が備わっていて完成の直前に必ず消防による検査が必要になります。
消防設備は火災の時に人の命を守る為の大事な設備です。
時代が進んで人命を守る消防設備が無くなる理由は自分には想像できません。
むしろ大きな火災事故により消防法がより厳しくなったり、技術の進化により設備が増える可能性だってあり得ます。
弱電の将来性 メリット・デメリット
上記の事を踏まえた上で今後の弱電のメリット・デメリットをまとめます。
- 人手不足による1人頭の仕事量の増加
- 現場の状況による時間の制約
- 体力的にきつい
- 現場の遅れによる終盤の大変な時期のしわ寄せが直接のしかかる
今現状の状況が続いていけば今後どんどん大変になっていきます。
- 人手不足だからこそ出来る様になれば仕事が来る
- 出来る人が増えれば仕事の負担も軽減出来る
- 10年後・20年後も消防設備は無くならないので仕事が無くなる心配は無い
- 弱電で培った知識・技術・経験は自分自身の財産になる
1人前になって一人で現場を収めていく能力が付けば年収500~600万は稼ぐことは可能です。さらに作業効率や技術を伸ばす事を努力し続ければまだまだ稼ぐ事は可能だと思います。
主な設備紹介
自動火災報知設備
自動火災報知設備は、建物内で発生した火災を自動的に検知し、警報を発するシステムです。このシステムには、火災検知器、制御盤、警報器などが含まれます。
火災検知器には、光学式、熱式、可燃性ガス検知器などがあります。これらの検知器は、煙、熱、ガスなどの火災の兆候を検知することができます。検知器が火災の兆候を感知すると、制御盤に信号を送信します。
制御盤は、検知器からの信号を受け取り、警報器を作動させます。警報器は、建物内の人々に火災発生を知らせるために、音や光などの警報を発します。
自動火災報知設備は、火災発生の早期検知と速やかな警報発信が可能であり、火災被害の軽減に大きく貢献しています。また、建物の所有者や管理者にとっては、法令に基づく義務である消防法の届出や点検・保守などの業務を簡素化することができます。
非常放送設備
非常放送設備とは、災害や緊急事態が発生した際に、施設内や公共の場で人々に必要な情報を伝達するための設備です。一般的には、火災報知器、緊急警報装置、非常用放送設備の3つがセットで設置されることが多いです。
火災報知器は、煙や熱を感知して火災を検知し、緊急警報装置は、火災や地震などの緊急事態を知らせるための装置です。これらが作動すると、非常用放送設備が自動的に作動して、避難案内や安全確保に関する情報を周知します。
非常用放送設備は、スピーカー、マイク、アンプなどから構成されており、設置場所に応じて異なる形状やスペックがあります。一般的には、避難経路や避難所の場所、避難に関する注意点や指示、救助要請などをアナウンスします。
非常放送設備は、施設内での火災や地震などの緊急事態に対応するだけでなく、天候不良や災害発生時の交通規制などの情報伝達にも利用されることがあります。また、音声合成技術を利用して、複数言語に対応することもできます。
インターホン設備
電話回線を使用せず建物内の連絡用の有線設備。
- 戸建やマンション等の住戸用インターホン
- ビル等の警備室と機械室・電気室等との保守用インターホン
- 病院やテレビ局等の夜間受付用の連絡用インターホン
- 大きなビル等の火災時に建物内の防災センターと連絡を取るための非常電話
テレビ共同受信設備
テレビ共同受信設備とは、一つのアンテナを複数の家庭で共有し、テレビ放送を受信するための設備のことです。一般的には、集合住宅やマンションなど、複数の住戸がある建物で使用されます。
テレビ共同受信設備には、以下のような構成要素があります。
- 共同アンテナ:複数の住戸で共有されるアンテナで、テレビ放送を受信します。
- 分配器:共同アンテナからの信号を複数の住戸に分配するための機器です。
- アンプ:分配された信号を増幅するための機器で、住戸ごとに設置されることがあります。
- 受信機:テレビ番組を視聴するためのテレビやチューナーです。各住戸に設置されます。
テレビ共同受信設備を利用することで、各住戸が独自にアンテナを設置する必要がなくなり、建物の外観を美観に保つことができます。また、共同アンテナからの信号を分配するため、設置費用が安く済むというメリットもあります。
構内情報網設備
ローカルエリアネットワークとも言われ簡単に言えばLANです。
同じ建物やフロアなど、比較的狭い限定された領域内において、特定のユーザのために、その領域の管理者の責任で設置された通信ネットワーク設備のことである。
LANの構築方法には有線を用いる方式と無線を用いる方式がある。通信ケーブルを用いず、無線通信によってLANを構築する方式は、特に無線LANと呼ばれている。
今の時代新築の建物には、ほぼ必ずと言っていいほど備わっている設備です。
建物内でWi-Fiが使えたり会社などで有線LANを接続してインターネットを使えるのはこの設備のお陰です。
トイレ呼出設備
トイレで急に体調が悪くなったり緊急時に専用の押ボタンや紐を引っ張ることによって親機に知らせる為の設備です。
- 病院
- 幼稚園・保育園
- 商業ビル
- 福祉施設
- 空港
- 駅
ナースコール設備
病院・福祉施設等に設置されている連絡用の設備です。
インターホン設備の部類に入り、トイレ呼出設備と似ていて設備の種類によってはインターホンとトイレ呼出を兼ね備えた設備もあります。
ITV設備
ITV設備とは、監視カメラを用いて建物内部の重要場所を監視する防犯設備のひとつです。天井や壁面にカメラを設け、カメラで監視していることを見せることで犯罪発生を抑制し、発生した事件や事故を監視モニターや録画装置に記録することで早期解決を目指すものです。
ITV設備は、オフィスビルや工場、学校、病院など、様々な場所で導入されています。
まとめ
IT革命によって時代の流れが速くなり、10年・20年前と比べて多種多様な仕事が増えました。その一方でAI化によって今後無くなる仕事が増えていき、技術・知識を持つ実力のある人が力を伸ばし稼いで行く世の中になっていくと思います。
今後日本の働き方も変わっていき、終身雇用制度から成果主義のジョブ型雇用に移行しつつあります。大企業は独自の雇用体制も取り入れ個人の能力が評価されてきています。
直ぐに世の中が成果主義に代わることは無いですが、その兆しはもう着実に動き始めていると思います。
10年後、今の団塊の世代が各業界で引退していき、今の20~40代の人が活躍する時代です。
自分の周りで活躍している人は常に何かを考え・学び仕事をどう効率よく進めるか考え続いています。
自分も数年前から色々な本を読むようになり、仕事の時間以外でも自己投資に時間を使うようになり、仕事に対する考え方・向き合い方が大きく変わり周りからの評価も上がりました。
弱電業も今後人手不足は深刻になります。だからこそ、この仕事で力をつけていけば稼げます。お金以外にも関わった人からの信頼や仕事での達成感など得るものは沢山有ります。
どんな事でも一緒ですが、最初は覚える事・やる事が多くて大変だと思いますが努力し学び経験した時間は無駄にはなりません。
今後、技術・知識の向上できる記事を上げていきますのでこの記事が参考になりましたら今後もよろしくお願いします!
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